目次
4月から始まろうとしている研修医生活にどきどきしている人もいるのではないでしょうか。右も左もわからない状態でのスタートにはなると思いますが、これだけは意識しておいて損はないと思うことを5つに絞って紹介したいと思います!
各科ローテーションする際に目標を決めておく
初期研修のローテーションは選択以外は1診療科につき1−2ヶ月程度であると思います。実際にローテーションしてみると実感するのですが、漠然と研修をしているだけでは、効率よく学ぶことは難しいでしょう。
だからこそ、ローテーション前に
「この科ではこれを学びたい!」
という自分なりの目標を決めておくのがいいと思います。一般的な研修目標+自分の研修目標に到達できるように意識しながら、研修をすると、より充実したものになるでしょう。
さらに、この目標をあらかじめ指導医の先生と共有できていれば、指導医の先生も少し意識して指導をしてくださると思いますので、かなりスムーズに目標に近づくことができるのではないでしょうか。
自分にとって興味のない診療科を研修する際に「興味がないから」といって、適当に1ヶ月過ごすことは時間の無駄です。興味がなくても、「この科のこれは将来役に立ちそうだな」ということを1つでも見つけておいてそれができるように研修するといいと思います。
ガイドラインは適宜参照する
実臨床では国家試験と異なり、さらに深い理解が要求されます。実臨床では何を重視しているかというと、もちろんガイドラインだと思います。これに目を通すかどうかで周りと差がつくなと私自身実感しました。カンファなどで発表する際に突っ込まれても、「ガイドラインでは〜〜でした。」と答えられるだけで、よく勉強しているなと思っていただけることもしばしばあります。ただ、膨大な量のガイドラインを読み込んだところで、全ては覚えきれません。私がお勧めするのは、担当した患者さんの疾患に関するガイドラインを一読しておくことです。なんとなく、指導医に言われた通りに処方や注射をオーダーして、「これはこういうふうに治療するのか。」で終わるのではなくて、自分でも1度ガイドラインを参照しておくと、その疾患の周辺知識も再確認できて、より広く深い知識が身につきます。
手技をさせてもらうときor見学するときは準備から手順まで1回は予習しておく
初期研修医になると、たくさんの手技を経験できます。その際に、全く予習せずに臨むか、1回でも流れを予習しておいて臨むかで、かなり差が出ると思います。
手技本を参照したり、先輩に教えてもらったり、シュミレーターがあるならそれを利用したり、YouTubeにもたくさん主義の動画はあります。色々活用していきましょう!
人間関係を大切にする
これは1番大切と言っても過言ではないかもしれません。同期や先輩、コメディカルの方々、指導医との良好な人間関係を構築しましょう。
まず、人としての基本ですが、職場で横柄な態度を絶対に取らないことです。医師は指示を出すことができる立場ではありますが、それを立場が上だと勘違いしてしまう残念な医師がいることも事実です。横柄な態度をとって誰が得をするか考えてみてください。誰1人として得をしません。
そして、ベテランのコメディカルの方々はその分野に関して、圧倒的に自分達より知識、経験ともに豊富であることを理解してください。もちろん、国家試験で聞かれるような、細かい疾患の知識というものは研修医の皆さんの方が豊富であると思います。しかし、画像所見に関しては放射線技師さん、病棟管理に関しては看護師さん、薬剤に関しては薬剤師さん、その他にもたくさん頼りになる職場の方達がいるはずです。コメディカルの方たちにわからないことはどんどん質問するようにすると、良好な人間関係を築きやすいですし、知識もつきます。(もちろん時と場所は選びましょう)。それぞれの専門家からどんどん知識を盗んでいきましょう!
書類関係は早めに提出する
皆さんは、研修医であると同時に、立派な社会人です。どれだけ、疾患の知識を持っていても、救急対応がスムーズにできても、書類仕事を先延ばしにして、提出期限に間に合わないなどということを何度もやってしまうとそれは「仕事ができないこと」と同じです。事務の人からの信用を失話ないように気をつけましょう。
以上、最低限意識したい5つのことを私なりの考えでまとめさせていただきました。4月からの研修医生活に少しでも役立てていただければ幸いです。
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