国家試験直前期の計画の見直し方

医師国家試験勉強
この記事を書いた人
ネギまみれたかし

公立高校出身。部活終了後の3年の夏から受験勉強を開始し、E判定からの医学部医学科一般入試で現役合格。留年することなく医師国家試験も無事に合格した現役の医師です。勉強のノウハウや時間の使い方などを発信したいです。

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医師国家試験まで残り3週間を切りました。

勉強は計画通り進んでいるでしょうか。

私の経験を踏まえた勝手な予想ですが、以下のような人が多いのではないかと考えます

  • 計画通りには進まなかった人
  • 新規の映像コンテンツが発表されて、計画倒れしてしまいそうな人
  • 新作問題の噂に振り回されて、自分がやると決めたこと以外に手を出してしまいそうな人

以上に当てはまる人は、がむしゃらに勉強するのではなく、今一度立ち止まって計画を練り直してみましょう。

計画を練り直すメリット

ここまで、毎日必死に勉強してきた皆さんなら、1日に自分がどの程度勉強できるのか把握できていると思います。

また、過去問を解いていくに従って、より「過去問の重要性」に気が付いているのではないでしょうか。

今のみなさんが計画を立て直すメリットとしては、以前と比較すると

  • より詳細で、実行可能な計画を立てることができる
  • 過去問の重要性や、大事なポイントが理解できているため、やるべきことがさらにはっきりしている

といったものがあると思います。納得いただけた方はぜひこの記事を読んで、計画の練り直しをしてみてください。

必要でないコンテンツに手を出さないためにも、計画を練り直しましょう!

勉強計画の見直し方

まず、間に合うかどうかです。以下のことを考えた上で、間に合うかどうか判断してみてください。

  • 今までに立てた計画が試験2日前までに終わりそうか
  • 新しく発表されたコンテンツで自分がやるべきと判断したものに手をつけても計画倒れしないかどうか

以上の2点を踏まえた上でも、間に合う人はぜひ、今のペースで勉強を続けてください。

問題は、明らかに計画倒れしてしまっている人です。

計画通りにはいかなさそうな人にやってほしいこと

「間に合わないからもっと1日の勉強量を確保しないと!」

みたいになってませんか?確かに、勉強量を増やさなければいけない人はいるかもしれませんが、その前に考え直してほしことがあります。少しだけ立ち止まって、今一度自分がやろうと思っていることをいますぐに紙に書き出してみましょう。

その上で、質問します。

今やろうとしていることは本当に全部必要ですか?

やろうとしていることを以下のように分類できませんか?

  1. 国家試験を受ける上で必ずやっておきたいこと
  2. 念の為にやっておきたいこと

あなたがまずやるべきことは1に当てはまるものです。2ではないのです。もちろん、1も2も完璧にやり遂げる自信があるのなら構わないでしょう。いますぐがむしゃらに勉強してください。

2に分類されるものは、一般的には「余力があればやったほうがいいもの」ではありませんか?もしもそうでしたら、今すぐ1を最優先して終わらせる計画を練り直しましょう。

どうしてもやるべきことを切り捨てることができない人

前項で1と2のグループ分けができなかった人。可能であれば、全部やり切るように計画を立てましょう。しかし、どうしても間に合わない方のために、私個人の解釈で1と2のグループ分けをしてみますので、ぜひ参考にしてください(もちろん1のみを完璧にしたからといって確実に合格するという保証などできません。)

国家試験を受ける上で押さえておきたいもの

私個人の意見でやったほうがいいことを挙げさせていただくと

  • 必修対策
  • 公衆衛生対策
  • 過去問3年分
  • 自分の苦手分野の正答率の高い問題の対策

以上の4つだと思います。

必修対策

まず必修対策ですが、もしよろしければ、私の別の記事も参考にしてみてください。

必修は確かに、特別に対策しなくてもできる可能性があります。しかし、十分実力が足りている人が不合格になる可能性があるのも必修だと思っています。対策するに越したことはありませんし、個人的にはやったほうがいいと思っています。簡単に何をやるか紹介させていただくと、

  • 必修QB(medic media)(予想問題以外)
  • 出題頻度の高い内容

1つ目は、解説不要ですね。2つ目に関しては、3年分必修をやってみて「これ、毎年のように聞かれているな」と感じた問題です。絶対に落とせません。1点すら勿体無いのが必修です。

公衆衛生

公衆衛生は最も出題数の多範囲です。必修にもたくさん出題されます。非常にコスパの良い分野ですので、対策しない理由はないでしょう。

QB(medic media)や映像講義の資料で復習し、自信を持って得点源だと言えるようにしましょう。

過去問3年分

過去問は諸説ありますが、私自身は直近3年分で十分だと感じました。それ以上は問題数が嵩んでしまい、効率がいいとは言えないと思います。

ただ、最低3年分というだけで5年分やっても良いとは思いますが、私はやりませんでした。

確実に3年分を根拠を持って解けるように仕上げることが重要です。

また、過去問を仕上げる上で究極マップは限りなくコスパがいいです。利用しない手はありません。

苦手分野の対策

人によって、苦手分野はあると思います。しかし、苦手だと思っていても、基本事項を押さえてしまえば簡単に解けるものはたくさんあります。ノータッチはもったいないです。

頻出疾患、正答率の高い問題くらいは解けるようにしておくといいです。

私は、産婦人科と整形外科が嫌いで仕方がなかったのですが、もう一度、頻出疾患の基本事項をおさらいするだけで、苦手意識がほぼ無くなりました。

余力があればやるといいもの

ここからは、やや優先度は落ちるものです。余力がない人は手をつけるべきではないものとも言えます。こちらもあくまでも、私の考えです。

各社予想問題(問題集や講義)

過去問を勉強するのに比べてコスパが悪すぎます。余力がある人だからこそ、やっていいものです。

「こういうことも知っているんだぞ」という気持ちになって安心するかもしれませんが、過去問に出たことがない付け焼き刃の知識を知っていたところで、「過去問で問われたことのある知識」を知らなければお守りも効果を発揮しません

不安がある人は予想問題に手をつける前に、究極マップや回数別の過去問を勉強するべきでしょう。

必要以上の直前講義

こちらも、過去問を確実に抑えることに比べると、優先順位は低いと考えます。

特に、必要以上の直前講義は、自分の頭に落とし込めず、逆に惑わされてしまう可能性もあります。私の感想としては、直前講義は1社以下のみに絞るべきです。私は実際に余力もあったため、直前講義を2社分視聴しましたが、直前に知らない知識を並べられても、自分のものにできないと思います。先輩は直前講義のせいで1問間違えてしまったとも言っていました。

最後に

国家試験まであと少しですが、個人にあったスケジュールの立て方が重要であると思います。そしてここに列挙した、国家試験を受ける上で押さえておきたいものさえ完璧にしてしまえば、ほとんど落ちることはないのではないかと思っています。(合格者の平均くらいの勉強量だと思います。今年はコロナもあってみんながたくさん勉強している可能性もありますが)

残り約15日程度、必死で勉強してください。この記事を読んでくださったみなさんが合格できるように祈っています。

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