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こんにちは、医師国家試験まで残り1ヶ月を切りましたね。みなさん調子はどうでしょうか。
ある程度勉強が仕上がってきた人も中にはいると思いますが、そんな人でも本番まで安心感が抜けないのは「必修問題」ではないですか?
私も実際そうでした。一般・臨床の方はなんとなくいける気がしてても、必修問題だけは恐怖でたまりませんでした。その大きな原因は、冬の模試で一般・臨床は合格圏内だったのですが、必修で見事158点という点数を叩き出してしてしまったことです。
冬の間のあだ名が「人間失格」だった私ですが、本番では
- 1日目100点
- 2日目は「医学史」「ピックの位置」「話題になった銅」の問題以外は全問正解
- 得点 195/197点(銅の問題は削除)

という快挙を成し遂げました。1日目に気になって採点してしまった勢なので、2日目は非常に気が楽だったことを今でも覚えています。ピックカテーテルの問題は図の中の記号を見間違えて落とすという気の緩み具合でした。
模試で必修落ちした私が、本番でこの点数を取った方法を参考までにみなさんにお伝えします。
必修問題とは
医師国家試験の必修問題は「絶対8割」というボーダーラインがあります。この「絶対8割」が怖いのです。いつも通りなら8割なんて切らないと思っていても、本番のプレッシャーに負けて、ギリギリ8割に届かずに儚くも散ってしまった友人を僕は知っています。(彼とはそれっきり連絡を取っていません。元から友達じゃなかったのでしょうか…)
全体的に見ると、正答率9割以上の問題が多いのですが、なんと言っても怖いのはその配点ですよね。
- 一般問題 1点
- 臨床問題 3点
臨床問題でドジを踏むことが命取りになるのです。かといって、落ちる時は150点後半で落ちる人が多いと聞きますので一般問題も疎かにはできません。しかも、去年登場した「突然の医学史」や「突然の英語臨床問題」勘弁していただきたいですよね。
しかし、必修も一般臨床も同じですが、アクロバティックな問題は解けなくても大丈夫です。
「取るべきところでしっかり取る」
これができれば怖くありません(結局、私は本番まで怯え、必修が始まる直前には子猫のような言葉を発していましたが)。しっかり、取りこぼしを最小限にするための勉強をしましょう。
必修問題の取りこぼしをなくすために
取りこぼさないとはどういう意味か。
それは、「みんなが解ける問題を落とさないこと」です。
みんなが解ける問題とは何か。
過去問と過去問のマイナーチェンジです。
私のブログでは何度も、
「医師国家試験は過去問が重要」
ということを主張してきましたが、それは必修問題でも変わりません。突拍子もない予想問題を勉強するのは過去問を完璧にした後です。突拍子もない予想問題は必要ないことも多いです。それどころか、その生半可な知識に惑わされて不正解選択肢を選んでしまうことさえあります。
そして過去問を完璧にすれば、マイナーチェンジには対応ができますので、やるべきことは過去問対策に尽きるのです。
それでは私が実際にやった必修対策をお伝えします。
クエスチョンバンク(QB)必修 (medic media)
王道中の王道ですね。王道だからこそ、みんな仕上げてきます。変な直前講座を視聴していないことよりも、ここに載っている問題を解けない方が必修落ちのリスクファクターです。必修に不安が少しでもある人はやることをお勧めします。
2019年度版は3冊構成で、最後に予想問題の章がついていました。
私は予想問題には全く手をつけず、過去に出題されている部分のみ解きました。3冊ありますが、回数別の過去問3年分の1周目を国試2週間前くらいに終えることができたので(遅い)、回数別2周目と並行で進めて行きました。
非常に素晴らしい解説もついているのですが、
必修問題のみに焦点を当てた場合少し解説が詳しすぎるという印象を受けました。(もちろん、時間がある人は解説までしっかり読み込んで勉強するのが理想であると思います)
そして私には何より時間がなかったので、解説に目を通す場合は
- 「問題文と選択肢」に知らない単語がある場合
- 間違えた場合
この2つに絞って解き進めていきました。そうすると、回数別と並行して進めたにも関わらず1周を5日間で終えることができました。(拍手喝采)
そして、間違えた部分や自信を持って選択できなかった部分をチェックしておいて、国試5日前から再度確認しました。過去問と並行して進めても2日程度で1周できます。
重要なことは、医学史、医学英語に時間をかけないことです。圧倒的にコスパが悪いです。医学史や英語に時間をかけていいのは、他の分野が完璧に解けるようになった人のみです。確実にみんなが解ける問題を解くことが重要です。
クエスチョンバンク(QB)公衆衛生(medic media)
これは必修のみならず、医師国家試験を受験する上では圧倒的なコスパです。公衆衛生の出題数が最多であることは言わずもがなです。それを知っていたので、私は12月頃からゆっくりと初めて12月31日に1周目を終了させました。
12月に開始したこともあって、時間的な余裕を感じていましたので、必修QBよりは詳しく解説を読み込みました。必修QBと同様に「間違えた問題」「自信を持って答えられなかったもの」にのみ印をつけておき、直前の3日前(必修QBの2周目が終わった後)に回数別と並行して進めました。
医師国家試験は公衆衛生が非常に重要です。直前1週間のうちどこかで公衆衛生の復習を体系的に行う時間を作るといいと思います。
国試究極マップ(medu4)
出ました。医師国家試験合格を目標とした際に、圧倒的なコスパを誇るものがこの究極マップです。必修でも役に立つものが究極マップです。将来はこの究極マップを片手に世界を旅したいと考えています。
ただ個人的には、必修の臨床問題は問題慣れの部分が大きいと感じましたので、究極マップで知識を詰め込んで、QBで問題慣れすることが重要だと感じました。
究極マップの強みの1つに一般問題に圧倒的に強くなることが挙げられます。臨床問題は知識を活用することが重要になってきますが、一般問題は究極マップの知識を丸暗記してしまえば、解けてしまうものがかなりあると思います。最強の一般問題対策です。
究極マップを完璧にすることで、問題を解く際に、より一層自信を持って解答できるようになります。
究極マップに関しては別の記事でも解説していますので、そちらも参照ください。
その他、必修対策に使用したコンテンツ
以下は、視聴したけど、必修対策をする上で最優先ではないかなと感じた直前講座です。
- Q-Asist 必修講座
- 直前アシスト
時間も短めであったため、一緒に勉強していた友達みんなで相談して購入しました。的中も多かったですし、満足度は高いですが、他にやることがなくなってきた人向けかなと思いました(特に直前アシストは初めて聞いたものが意外と多くて、自分の頭に詰め込みきれなかったかなと思いました。)。
勉強に余裕がある方は購入して視聴すると、最新のトピックなどの勉強になると思います!
まとめ
必修対策のポイントは
- みんなが解ける問題を落とさない(過去問とそのマイナーチェンジ)
- 問題慣れをする
この2点です。医学史や英語はこれを完璧にした後です。
そのために“まず“やることは
- 必修QBで必修問題の感覚を掴む
- 公衆衛生QBで公衆衛生を固めて得点源に
- 究極マップで確実に過去問の知識をおさえる(最強の一般問題対策)
以上を終えた上で、余力がある人は、それ以外の直前講座をやるのも悪くないかなと思います。
必修は絶対評価です。どうか医師を目指している皆さん、このブログにたどり着いた皆さん全員が必修で8割を取れることを祈っています。
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